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九州のムラ・特別編集「阿蘇遺産」
■九州のムラ/特別編集

阿蘇遺産

  人類の無限の遺産「阿蘇」の記録集
「阿蘇遺産」

「九州のムラ」では第 11号、第12号に【 阿蘇の風に触れる旅 】として草原とムラ人たちの営み、阿蘇神社の農耕祭事、13号で【草の道を歩く】として、かつての草泊まりのための草原への通い道をレポートするなど阿蘇を中心とした取材を重ねてきました。そのような関係の中から、阿蘇のカルデラをはじめとした「自然遺産」、阿蘇神社や阿蘇修験道などの「文化遺産」、阿蘇の食やそこに暮らす人々の生活文化といった「暮らし遺産」を12のテーマでまとめた「阿蘇遺産」を特別編集しました。

第一章     世界のカルデラ創造
第二章     古代からのメッセージ
第三章     神代を語る阿蘇神社
第四章     自然の力、阿蘇修験道
第五章     暮らしの風景
第六章     阿蘇びとたちの物語
第七章     風土が育む阿蘇の食
第八章     火の国、温泉郷
第九章     九州の水瓶、源流の里
第十章     源流の森、巨木・神木
第十一章    阿蘇が守る生きものたち
第十二章    千年の営みが紡ぐ草原


【阿蘇は無限の遺産】
阿蘇地域は阿蘇五岳とカルデラ地形に代表される自然と、その周辺の高原地帯により育まれた人間(ヒト)との関係の上に成り立っている。数万年前からこの地に住み始めた人びとは、豊かな自然の恵みを大地から受け取ることへの感謝を抱きながらも同時に、ある日突然、火山の噴火によって営みができなくなるという畏れを持っていた。この自然への感謝と火山への畏れは、もう一つの見えない存在(神)を強く意識させた。自然・火山・神という 3つの存在と人との関わりは、悠久の時の刻みを経ても今なお続いている。この阿蘇遺産は、阿蘇に住む人々にとってはごく当たり前のものが阿蘇らしさであり、阿蘇にとって大切なものとなる。どんなに時代が変わろうとも阿蘇がその魅力を失わないためには、「阿蘇に似合う暮らしの継続」が必要だ。命を育む阿蘇。豊穣の願いや山を鎮める祈りの阿蘇。古代から阿蘇は神秘に満ちたロマン溢れる地域なのである。いつもは何気ない風景が価値のある風景として意味づけされた時、それは遺産となる。そして、阿蘇の人々は、今でも大切な遺産(宝物)に囲まれて生活している。
(「阿蘇遺産」あとがきより)


発行:財団法人阿蘇地域振興デザインセンター
制作:株式会社マインドシェア九州 九州のムラ出版室
定価: 1,500円(税込・本体1,428円)
A4版/オールカラー/86ページ
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