●大分県臼杵市野津町



竹尾 やよいさん
文/岡村尚美 写真/江上真

杉林の中にあるお家にみんな集まり、何だか賑やかそう―。「吉四六(きっちょむ)さん村グリーンツーリズム研究会」は月に一度、民泊実践者が料理を一品持ち寄り、定例会を行う。「大畑(おばたけ)の家」にうかがった。鳥飯、煮卵、やせうま、唐揚げ、そして、揚げに蕎麦が入った料理が所狭しと並ぶ。どの料理もおいしかったが、「故郷を元気にしたい」という1人1人の熱気に心うたれた。突然、笑い声が上がった。吉四六さんの登場だ。色気あり、学びありのとんち話を連発し、「笑顔」を届けた。
泊まりはお隣りの「杉木立の家」。3年前に亡くなった二宮浩三さん手作りの家具と新鮮な野菜が出迎えてくれた。「民泊を始めて地元の人との交流が広がった」と、元バスガイドの千代子さんは語る。浩三さんとの出会いを語る姿には今も愛があり、優しい気持になれた。
翌朝、千代子さんの案内で裏の畑へ。長ナス。プリップリに輝くトマト。ごっついキュウリ。「大畑の家」おばあちゃんの手作り味噌で作った豆腐とわかめの味噌汁はおいしかった。吉四六さん村は幸せな気分に浸れるムラだった。
※吉四六さんとは
戸時代初期に実在。現在の野津町で生まれ、亡くなった初代廣田吉右衛門がモデル。頭がよかった吉四六さんは庶民の相談役でもあり、多くの庶民を救ったとされる。とんち話が200以上も語り継がれ、野津の人たちに親しまれている。

大分 野津
「農泊 大畑の家」
「心優しい竹尾さん家族との 触れ合いが楽しい」
民泊による地域活性を実践する野津町。故郷を愛する人々が旅行者や修学旅行生をもてなす。とにかく、人に会うのが好きなのです。
大分県臼杵市野津町大字前河内3137
0974-32-3844
1泊2食6,000円
東九州自動車道米良インターから車で30分
