編集長ブログ

養父信夫より、新年のご挨拶を申し上げます。


明けましておめでとうございます。
本年も「九州のムラへ行こう」、「九州のムラたび応援団」ともどもよろしくお願い申し上げます。

早いもので、今年でマチとムラとをつなげる取り組みが13年目となりました。
この間、雑誌づくりに、地域づくりに、民間企業さんとのムラプロジェクトにと奔走して参りました。

初代パジェロが30万キロ、2代目パジェロが20万キロ、
そして現在の愛車トヨタ・クルーガーが20万キロ超と、気づけば年間6万キロペースで12年間、
まさに走ってムラを発信してきました。

『ムラの生命(いのち)をマチの暮らしに、マチの活力(ちから)をムラの生業(なりわい)に』
という理念のもとにマチとムラとを繋げていく中で、
マチもムラも大きく共栄しなくとも共存できる社会を目指し、試行錯誤しながらではありますが、
一歩一歩進んでいきたいと決意を新たにしております。
 
そんな試行錯誤の中で取り組んでいるのが、「九州 ムラの生業プロジェクト」と
「九州ごはんプロジェクト」です。

前者は農産物直売所・加工所、道の駅、農家レストラン、農家民宿取りまとめ団体、
体験受入れ組織など、"グリーン・ツーリズム"の実践拠点を中心に、
地域づくりを推進していく母体(地域マネジメント法人的な組織)をより強固にしていくため、
都市部の人材をつなげるという取り組みです。

農林水産省さんの「田舎で働き隊!」事業(http://mura-de-oshigoto.jp/index.html)を活用し、
3年前から実施していますが、地域活動で中心とならざるを得ない
50~70歳代のムラ人たちに火をつけるのは、孫世代にあたる都市部の若者たちの"情熱"であり
"感動力"であることを実感しました。

それと同時に、都市部でビジネスの世界に身を置いた経験のある人たちの"企画力"、"販売力"、
"デザイン力"も必要であると感じています。
現在も参加者を募集しております。興味のある方はぜひホームページをご覧になるか、
直接こちらまでご連絡ください。

[お問い合わせ先]
九州のムラたび応援団 事務局 TEL:092-418-3200

 
今年4月からはご縁があり、地元福岡の九州産業大学デザイン学部の
非常勤講師を拝命することになりました。
デザイン力ある若者たちをムラに繋げればと思っています。

また、昨年より自分が社会人のスタートをきった(株)リクルートとのつながりの中で、
(株)リクルートキャリアコンサルティングさんと一緒に定期的に「田舎暮らしセミナー」を開催し、
「九州 ムラの生業プロジェクト」をご案内してきました。
転職先の選択肢として、九州のグリーン・ツーリズム実践拠点につなげています。

現在、我が国では300万人がリストラされ、企業内失業者と呼ばれる人はその倍、
約600万人とも言われています。

さらに、新卒でさえ2人に1人は就職先が決まらない状況が続いており、リーマンショック以来、
もはや都市部の民間企業だけでは彼らを抱えることはできません。

とはいえ、ムラでの第一次産業が厳しいこの現実の中で
、地方から都市部に働き手が流出していった流れを変えていくには、
地方に産業を興していかなくてはなりません。

"農村の六次産業化"は、国自体が借金を抱える中、
これ以上公共事業補助金ばらまきモデルで地方にお金を落とせなくなった以上、
"地方は地方で自立して"というお国の論理だけから生まれたものではありません。
マチとムラとが共存し、生きていく最低限の要素である「食べる」心配をせずに、健康に、
お互いが心豊かに暮らしていくために必要なキーワードとして、
民間主導で取り組んでいかなくてはならないものと確信しています。

内閣府の「地域社会雇用創造事業」の一環である「農村六起プロジェクト」
(http://www.furusatokigyo.net/nouroku/)で、企画採択団体である
NPO法人ふるさと回帰支援センターさんの地域パートナーとして
農村の六次産業化を目指して起業する人を応援しているのもこの考えからです。

TPPが叫ばれる中、地方から声をあげ実践していくためにも、
今年はこの"農村の六次産業化"に取組んでまいります。

 後者の「九州ごはんプロジェクト」は、
"九州7県の食糧自給率100%を目指す"という高邁かつ極めて難易度の高い目標設定を行い、
そこに向けて各企業さんが、各々やれることからやりましょうというプロジェクトです。

地域の皆さんと一緒に六次産業化を目指し、
地域をコーディネイトしうる"地域社会マネジメント法人"なる組織を立ち上げていく際に、
かれらの生業、産業づくりを応援してくれる都市住民につなげていくためにも、
都市部の民間企業さん、特に大手企業さんの力は必要不可欠です。

まずは九州のムラ市場を運営されている(株)九州のムラ市場さん及び福岡地所さん、
それに「Gazoo muraプロジェクト」のつながりで、トヨタ自動車九州さんと私どもが発起人となり、
スタートといたしました。これも1社1社広げていきたいと思っております。

トヨタ自動車九州さんとは、自動車を輸送するキャリアカーの帰り便に
地方の規格外農産物を搭載し、都市部にて販売フェアなどに出店いただく
「TOYOTA もったいないプロジェクト」も立ち上げております。

今年は更にいろんな企業さんと、ムラを応援いただくプロジェクトをご一緒できればと願っております。

 

新年のご挨拶、長くなりましたが、ムラを語ればどうしても一言では語りつくせず、
ご容赦くださいませ。

本年も九州のムラからのメルマガ、ご愛読いただきますようお願い申し上げます。

 

 平成23年1月吉日

 九州のムラへ行こう 編集長

 九州のムラたび応援団 団長

 養父 信夫