編集長ブログ

■19号発行 ムラから「mura」へ

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雑誌「九州のムラ」は1995年、沖縄を除く九州7県にあった62村の情報発信の雑誌「九州の村」として産声を上げました。その後98年の通巻3号からは「九州のムラ」と誌名を変え、市町村合併に左右されずに行政区分上の【村】ではなく"人群れるところすべてムラである"という考え方のもと、昔ながらの集落【ムラ】に生きる人々に焦点をあて、私たち日本人が忘れかけた大切なもの~豊かさ、幸せ、生きる意味~を探し続けてきました。
自然と共に生きてきた日本人は、虫の声までをも心地よい調べとして愛で、食であれ、芸術であれ、自然の営みにならい、独自の世界観、感性を育んできました。外国(ヨソ)から評価され、初めて気づく我が国の素晴らしさもあるはずである。それはsamurai(侍)、sake(酒)、manga(漫画)だけではありません。"春潤い、夏笑い、秋装い、冬眠る"と表現してきた四季折々の森の風景、各地に残る五穀豊穣への感謝の祭り、神々が宿る鎮守の森、田植え時の里山の風景や黄金色に輝く麦秋の畑などなど。もっと多くの世界に通じる日本発のものを見つけ、守り、伝えたいとい思っています。
今回通巻19号を発刊するにあたり、次世代に繋げたい日本の姿、心を「mura」と表記してリニューアルを行いました。他にも、情報ページを充実させるなど、"ムラの命をマチの暮らしに、マチの力をムラの生業に"を実現すべく、今まで以上にマチとムラとを繋げる雑誌としての位置づけを目指しています。ヴィレッジでもカントリーでもない日本固有のムラ・「mura」が世界共通語となるよう、今後とも是非ご一緒に応援願います。

2006年9月7日 養父信夫