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ムラコラム

「大好きな雲仙で、 大好きな人々のもとで挑戦したい」

「大好きな雲仙で、大好きな人々のもとで挑戦したい」

大城戸七海

moriyama.jpgこの思いが実り、8月末から長崎県雲仙市吾妻町の農事組合法人「守山女性部加工組合」にて研修を始めています。3月に実施された「九州 ムラの生業プロジェクト」(農林水産省事業「田舎で働き隊!」)に参加してから約半年。こうしてまた同じ場所に戻って来れた幸せをかみしめています。
 加工組合は地域の素材を守り育む〝女性マイスター集団〟。特に、加工組合の看板商品である「雲仙こぶ高菜」は、日本で初めてスローフード国際本部(イタリア)からスローフードの最高位「プレシディオ」の認定を受けた希少な食材です。加工組合の皆さんは「雲仙こぶ高菜」をはじめとした在来野菜を守り続けています。
 半年前の研修では、「雲仙こぶ高菜」の魅力とそれに懸ける地域の方々の想いを、五感のすべてを使って感じ取りました。「良さが分かる人に買ってほしい」「ホンモノを発信してほしい」...研修生7人も同じ思いになりました。魅力をどう発信しようかとみんなが一丸となって夜通し考え、加工所のことはすっかり他人ごとではなくなりました。
 もちろん半年経った今も研修生一同加工所のファンであり、私は二度目の「田舎で働き隊」に参加することに決めました。それはもう一度、第二の故郷である吾妻町のこの加工所で自分にできることを探し、挑戦したいと思ったから。また、将来、地域に根差した仕事をしたいと思っていた私にとって、腰を据えて地域で働けるなんて絶好のチャンスだと思ったからです。
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 これから半年間、夢を大きく掲げて活動します。まずは地域の魅力を発掘し、「ホンモノ」を伝える術を身につけたい。ブログを書いたり、出張販売でお客さんと対話する、そこから始めたいです。また、研修先である雲仙市を「スローフードで頑張っている地域よね」と多くの人に知ってもらいたい。前回の研修で、雲仙には地域の食文化を守る基盤があることを知りました。「雲仙こぶ高菜」のように一つの地域の中で「種」が守られ、その「種」が大事に育てられ、そして、育ったものが地元の人々の手で加工品(饅頭や漬け物など)として生まれ変わるというサイクルがある。地域の皆さんと一緒に活動し、先駆的な取り組みを雲仙から発信したいと思っています。
 私には、女性マイスターの皆さんのように経験も知識もありません。それに前回とは違って、一人での飛び込み参加です。だからこそ、学生や消費者といった視点を生かして、自分にできることを考えたいと思います。大好きな土地で大好きな人々のもとでの研修は、勉強の毎日になるでしょう。
 これから始まる雲仙ライフ、期待で胸がいっぱいです。

雲仙こぶ高菜
写真/平 たけし

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大城戸七海(おおきど・ななみ)
1990年生。福岡市出身。慶応大学総合政策学部2年。「九州 ムラの生業プロジェクト」(農林水産省事業「田舎で働き隊!」)として長崎県雲仙市で研修中。